三国志〈4の巻〉列肆の星



三国志〈4の巻〉列肆の星
三国志〈4の巻〉列肆の星

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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王覇論議は無用

13巻は長かった。1度挫折していたんだが、くやしいのでもう一度挑戦した。後半、飽きてきてどうでもよくなったが、辛抱強く最後まで読み切った。

これが「三国志」じゃなきゃすばらしい作品なんだろうなあって思う。あくまでも北方さんの「三国志」なんだ。

いいところをあげればきりがないほどたくさんある。まず、戦闘シーンの臨場感・躍動感がすごい。呂布が率いる黒い騎馬集団の表現などは圧巻だ。また、心理描写もリアリティたっぷりで、さらに男気に感じさせられて涙ぐむところもあった。特に、キャラクターが死を迎える時の内的な独白がよかった。

しかし、それもくりかえされると冗長な感じが否めないのと、王覇思想に関心があるのか、そこら辺の議論がうっとうしかった。中国は覇道の国、日本は王道の国、革命を繰り返した民族と万世一系の民族では思考の根っこが違うはず。漢王室の血が400年を経て特殊なものとなり、1000年を過ぎれば神になる的な発想自体が日本的で、この小説にはそぐわない気がする。この議論は日本の皇室のものだからだ。

吉川さんの三国志には遠く及ばない気がする。
勇躍、曹操!

 予想が外れれば滅び。
 しかし、危険な賭けにあえて踏み切る決断力が、曹操を大きくしてきました。名門の錦のもと、巨大な軍勢を要し、周りを固める袁紹に、曹操はその機敏な行動力で対峙します。
 一方、南の孫家では、この家は呪われているのかと言いたくなるほど、英主が夭折を続けます。孫家で、兄の後を継いだ若き当主孫権。男として、曹操に屈することだけはできない劉備。彼らの目が曹操と袁紹の決戦の趨勢に向けられます。


スクリーンを見ているよう

このシリーズでいつも思うのは、
その場その場の情景が頭の中にすらすら入ってくるということで
まるでスクリーンを見ているようです



角川春樹事務所
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