MLA英語論文の手引



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わかりやすくなった

日本語版弟6版の特徴としては、まず弟1に,わかりやすくなったことがあげられる。5版までは意味不明の日本語に苦しめられた読者も多いだろう。例えば,「精確さと正確さ」,「包含数字」(5版, p. 33, p. 85)である。6版では「正確さと検証可能性」,「範囲を表す数」と改訳され理解しやすくなっている。

それ以上に,誤訳(と思われる)箇所が訂正されているのがよい。以前は著者が2人か3人のときは各人の姓を記し,3人以上のときは最初の著者の姓を挙げてからそのあとに et al. と記す。あるいは全部記す (p. 239) ,とされていた。これでは3人のときはどうするのか不明である。今回の訳では,「著者が4人以上の場合は,筆頭著者名だけ挙げて,et al. (「ほか」) を加えてもよいし,タイトルページに書かれている順に全員のフルネームを挙げてもよい」(p. 181) とされていて疑問の余地はない。同様に,引用が4行以上にわたるときの説明も訂正されている (p. 130)。思うに,5版までの訳者は,”more than three” は「3より多い」,つまり,「4以上」であるという英文解釈の初歩的事実を知らなかったのではないか。

訳文は全面的に改定されてわかりやすくなったが(逆に言えば,5版までは欠陥商品だったが),内容は全面的に改訂されてはいない。いまだにタイプライターの使用を想定して説明している箇所があるのは時代遅れと言わざるを得ない。

それにしても,5版までの訳者が監修者となっているのはどういう事情だろうか。本当に監修したのであれば,自分の過去の欠陥訳を認めたということになるのだが・・。



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