概要

本作の大きな特徴は、現実世界の1秒がゲーム内の1分に相当し、200人以上のキャラクターがゲーム内の時間に合わせて行動することである。

タイトルの「ラジアータ ストーリーズ」を直訳すると、放射線の物語という意味になる。前半の物語は一本道だが、ゲームを進めて行くと、プレイヤーは大きな二択を迫られる場面に遭遇する。その選択を境に「人間編」と「妖精編」に物語が分かれ、エンディングに至るまで全く異なるシナリオが用意されている。

主題歌は玉置成実の「Fortune」。また、コラボレーション企画で、本編に彼女がモデルの「ナミ・タマキ」というキャラクターが登場する。

テレビCMには、プロダクションI.Gが制作したハイクオリティなアニメーションシーンがあった。しかしこれは、プロモーション用に制作された特別なものであり、ゲームには使用されていない。

月刊Gファンタジーにて『RADIATA STORIES The Epic of JACK』(人間編)を藤川祐華が、月刊ガンガンWINGにて『RADIATA STORIES The Song of RIDLEY』(妖精編)を宮条カルナがそれぞれ連載していた。(2007年4月連載終了)

The 8th CESA GAME AWARDS FUTUREを受賞

ストーリー

騎士団

物語の舞台は人間と妖精が共存する世界。世界の中心に位置するラジアータ王国で人間たちは生活を営み、エルフやドワーフなどの妖精たちは、人間とそ れなりの交流を交えながら、地方で集落を作り静かに暮していた。そんな共存の生活が続いていたある日、水龍が突如、人間を襲うという事件が発生した。龍と は、妖精を守護する聖なる存在で、人間の前に姿を現すことは決してない生き物のはずである。突然の事態に人間たちは困惑し、そして恐怖した。当時、ラジ アータ王国の白色近衛騎士団(ブラン・シュヴァリエ)を率いていた団長、ケアン・ラッセルは、単身、人々を守るため水龍に戦いを挑み、激闘の末に勝利を得 た。しかし、その戦いで彼自身の命を失う結果となったのだった。

それから数年。ケアンが英雄としてラジアータ王国に名を刻む存在になっていた頃、王国から少しはずれたソレユ村に暮らす、ケアンの息子・ジャック は、父親のように世界に名を知らしめる騎士になるべく、ラジアータ王国騎士団への入団テスト(騎士団セレクション)に挑戦する。幼い頃から修行を重ね、つ いに16回目の誕生日を迎えたこの日、彼は、姉のエアデールに見送られ、ラジアータ王国を目指した。

自信をもちセレクションに望んだジャックだったが、1回戦でリドリーという少女に負けてしまう。リドリーは優勝、1回戦で敗退したジャックは当然のように入団できないと思われたが、王国の宰相ラークスの慧眼に見出され、なんとか合格することができたのだった。

そして桃色豚闘士団(ローズ・コション)が結成される。メンバーは、団長のガンツ・ロートシルト、セレクション優勝者であるリドリー・ティンバーレ イク、主人公のジャック・ラッセル。様々な指令を受け、ゆくゆくは王国を支える騎士団のひとつとなるべく3人は任務に励むのであった。しかし依頼の途中、 ブラッドオークに襲われリドリーが負傷してしまう。リドリーの父親である家老・ジャスネの命令により桃色豚闘士団は解散となり、ジャックとガンツは騎士団 をクビにされる。

戦士ギルド

クビになった2人は行く当てを求め、戦士ギルドであるテアトル・ヴァンクールに赴く。採用試験を受け見事ジャックは合格。しかし残念ながら、ガンツ は不合格であった。ジャックはジャーバス率いるチーム「ヘクトン」に所属され、色々な依頼をこなしていく。やがて、戦士ギルドの大隊長であるエルウェン に、隊長に任命されることになる。

ちょうどその頃。友好的とは言わないまでも、うまく共存してきた人間と妖精だったが、些細なことからその関係は悪化し始める。城の内部では重大な会 議が行われ、王国の騎士団がドワーフの集落「地の谷」に牽制に征くことが決定される。しかし先走った騎士たちは地の谷を武力で制圧し、人間と妖精との間の 亀裂は決定的なものとなってしまった。攻め込まれた地の谷から逃げ込んできたドワーフ・ドワドノビッチはジャックに助けを求めるが、かつて騎士であった ジャックは、妖精との戦争に向け1人でも多い手駒を求めた王国から誘いを受ける。悩むジャックだったが、ある夜、リドリーが訪ねてくる。リドリーはオーク に襲われた事故、そして、何よりもそのとき受けた治療の後遺症に苦しみ続けていた。悩みぬいた末、彼女は妖精の集落に行き、そこで自らの身を処すと決めて いた。

城に行くか。リドリーと共に花の都へ行くか。

物語はここで大きく分岐し、ジャック、即ちプレイヤーには選択する権利が与えられる。

人間か、妖精か。王国か、リドリーか。全をとるか一をとるかという究極の選択。人間編、妖精編、物語は坂を転げ落ちるように進み始めた。