書簡そのものは価値があるが・・・・・
新撰組幹部の書簡を記した本である。
資料的価値は高いものの、本書より新撰組を読み取るのはかなり難しい。
局長近藤勇の動向が見えず、また新撰組そのものの動きも当書簡集からは見えてこない。土方の人となりは理解できるかもしれないが、新撰組という組織そのものを解明する手がかりがない。
逆に副長職の限界が分かる内容となっており、新撰組を理解する為には局長近藤勇自身が分からないと研究の漸進ができないのであろう。その近藤勇書簡集が出版されないというのも、おかしな話ではあるが。
本書については、思想史研究家である松浦玲が新選組 (岩波新書)で解説部分と解読部分で苦言を呈しており、入門 古文書小字典を片手に読み進め、解読部分はあくまでも参考に留めるのが宜しいと考える。
ハッキリ言って、難しい。
その名の通り、全書簡が載っております。 ので。土方の有名な「報国の心を忘るる婦人かな」や、総司の司を「し」ではなく、「じ」だと決定付けさせた「総二」と書かれた書簡なんかも載っています。それに、なかなか面白い発見もあります★ 例えば。沖田が手紙で、「土方君」なんて書いてあるのにはちょっと驚き。小説や、史実を綴った本でも、「土方君」なんて沖田が言っている所は読んだことがなかった。 あと。土方が近藤に宛てた手紙なんかも、変な感じがしたなあ。(いっつも、一緒にいるイメージがどうしてもある。) 他は、土方が書いたと思われる手紙が、実は他の人が代筆していたりしてるのも斬新★ってか。表紙の土方の名前、土方の字じゃないじゃん!! 菊池明氏が書かれただけあって、分かりやすい。が、ちょっとそれでも難しかったりする。私的にはいい本だと思うけど、これは人それぞれでしょうなあ(笑)納豆好きか、嫌いかってくらい、意見が分かれるところ(笑)
新人物往来社
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