バスティーユの陰謀 (文春文庫)



バスティーユの陰謀 (文春文庫)
バスティーユの陰謀 (文春文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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バスティーユという言葉に惹かれて

元々はベルばらファンで、本の標題にある「バスティーユ 」という言葉に惹かれて読みました、バスティーユ攻撃に至るまでのパリの街の物騒さ、そしていかにオルレアン公爵が第三身分を取り込もうとしていたのか、フランス革命のバックグラウンドを垣間見たような気がします
なぜバスティーユは襲撃されたのか?

情報の少ない時代に様々な陰謀説が巷に渦巻くという
設定はなるほどと思う。スイス兵やドイツ兵がパリを攻囲していると
いう話をきけばその不穏さたるやいかばかりのものかとも思う。
本編は様々な偶然が重なって、戦略上もさほど重要ではないと言われて
いたバスティーユがなぜおそわれるに至ったかを、ジョフロアという美
男子の行動を通して描いている。
他の作品でもそうだが、作者のこの時代に対する造詣はたいしたもので
ある。しかして、この作品は軽い、面白いけれどもともかく軽い。すい
すい読んで読後に心の底に沈殿していくものがない。つまりは出張の際
に新幹線の中で読むのに適した本である、他にすることがなければ。
パリ旅行前にご一読を

 フランス革命を大河物語として紡いだ作品で、当時のパリの下町の日常が生き生きと描写されている。パリのあちこちが舞台になるので、読みながら歴史と市内の地理の両方が頭に入る。僕はパリに旅行する前に読んで行ったが、普段は何げなく通り過ぎていたパレ・ロワイヤルが“ああ、この辺のカフェでジョフロアが給仕していたんだな”とか、狭いサンルイ島でも“7月14日にこの通りを歩いたときは、みんなどんな気持ちだったのかな”とか、往事に想いを馳せると旅の面白さが何倍にも膨らんだ。読書をしない僕の妻も「これならすぐ読める」とすいすい終わるほど、読みやすくて便利な小説だ。



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