ICD‐10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン



ICD‐10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン
ICD‐10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン

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『ICD?!0』が日本国の精神医療業界の原則になった歴史を知ろう。

 精神医療業界は嫌な世界である。
 宇都宮病院事件はその醜い世界を 世間に知らしめた。
『精神衛生法』は、『精神保健福祉法』に変わった。
 
『精神保健福祉法』で精神障害者の概念が明確化された。
 日本国はきわめて割り切ってこの分類体系を採用した。
 なんとならば、日本国はWHO(世界保健機関)に所属しているから。
 この分類体系の目標は、世界で好き勝手に分類してきた医療側の動きを封じ、世界共通の分類体系にさせることであった。
 この分類体系は 統計学的処理のために つくられたものである。
 その昔、日本国いや世界中では、各大学や、各学派の親分衆がへこ理屈をこねて、自分たちの体系をつくらんとして、競い合っていた。
 それが バッサリ 終止符をうたれた。

 かくして、自分の臨床体験で 色々考えることができた 精神医療業界は強引にWHO(世界保健機関)の分類体系で病者を分類しろということに相成った。
 WHO(世界保健機関)に所属しているのだから責務と位置づけられた。
 なぜこうなったのか。
 宇都宮病院事件である。
 日本国の精神障害者対策が非道であり、世界常識から批判される実態を、日本国は認めなかった。
 宇都宮病院事件で 日本国民は実情を知り、国連で批判され、日本国は ついに「精神衛生法」が世界の常識からはずれていることを認めた。(ここまで粘り強く闘った医療者や弁護士がいたということを知っていてほしい)
 
 さて、その後の奇怪なる精神医療界の政治闘争の変遷も知っておかないといけない。
 1:日本精神神経学会が 「生物学派」といわれてきたグループに支配された。
 2:権力をとったグループは、隔離収容・拘禁施設であった「精神病院」(あえて精神科病院と言わない)は、精神医療改革派の動きを中止させた。
 3:最も困るのは、「保安処分」は 断じて拒否するという常識が 逆に「必要」ということになり、国家はそれを合法化する法を強引につくりあげた。
 4:『精神保健福祉法』により、1960年代から 医療現場からの変革運動が完全にストップをかけられた。
 
 今の日本国は、以下のようになった。
 過去の 『精神衛生法』時代の 「隔離収容所構造」に加え、「保安処分」まで とりこみ、合法化された。
 日本国民を完全に支配し管理する根底の体制を完成させた。
 
 この書を 手元に どれにあてはめないといけないのかとオロオロしている老人精神科医は山ほどいるはず。
 彼らも 問題意識はつづいているが、体力・気力の衰えとともに 日本の精神医療現場から消えていきつつある。
 これからの 精神医療現場はどうなるのであろうか。
 その他、様々な法律ができ、精神医療の未来世界には 暗闇しか見えない。
 そのようにみてしまう者が悪いのか。
 とにかく 精神医療にひっかかる事態に親族・家族・友人たちがいたら、この書と『精神保健福祉法』を入手されることをお薦めする。
 さらに、まだ異議申し立てを言い続けんとしている者たちの動きを知りたいならば、石川信義著『心病める人たち』(岩波新書)をお薦めする。もし、当事者の話を知りたい方は『わしらの街じゃあ!―「精神病」者が立ちあがりはじめた 』(社会評論社)を お読みになることをお薦めする。

医薬系クライアントの案件の勉強のため購入

精神病は、体調の変化などだけでは、診断が難しいため、国際的な判断基準が存在しており、本書がそのひとつ。

医薬系クライアントの案件の勉強のため購入。

鬱や躁、過食、拒食、性欲過剰に統合失調など、既知のものから新しく知るものまで、分類の多さに驚かされる。

“メンタルヘルス分野はまだまだ開発途上にある”という印象がした。
「精神および行動の障害」

本書は、精神疾患の診断基準が書かれている。
精神疾患についてなじみがない人であっても、本書を読み、その疾患について調べ、
熟読することで、障害の概要を理解することができる。
また、医療に従事する人にとっても、診断基準を確認する意味で有用である。

「精神分裂病」は「統合失調症」に取って代わっており、
精神疾患においては、最新の情報も得ることができる。

最近、話題になっている、「知的障害」「広汎性発達障害」(アスペルガー症候群、自閉症)
「多動性障害」「反抗挑戦性障害」などについても書かれている。

コンパクトな書ではあるが、内容はよく吟味されており、
「精神および行動の障害」にかかわる人たちにとっては有意義な書になるであろう。


解説が丁寧

本書は診断カテゴリーのうち「F」に関する項目を、項目毎に解説を加えた上に診断ガイドラインを文章で示してくれてあるので非常に分かりやすい。DSM-Xの診断基準集は単純明快であるも、どうしても羅列的になり、解説を加えた書を作りにくいと思われる。もちろんDSM-Xの有用性は高い。しかし本書ICD-10の診断基準はDSM-Xの様な割り切り方(示された項目のうち○個以上該当すれば診断する、など)をしていない点で精神の障害の分類には利用しやすいし、解説が得られやすい。

本書は臨床医、臨床心理士、類する職業または学生の方には、便利で知識の整理に大変重宝するだろう。また、最近では治療を受ける側の方がこの種の本をよく求めておられるが、本書は比較的平易な言葉で解説がなされているので、正しい理解が得られると思う。

本書は関係者にとっては必須のハンドブックと言っても過言ではない。



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