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三国志〈9の巻〉軍市の星
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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王覇論議は無用
13巻は長かった。1度挫折していたんだが、くやしいのでもう一度挑戦した。後半、飽きてきてどうでもよくなったが、辛抱強く最後まで読み切った。
これが「三国志」じゃなきゃすばらしい作品なんだろうなあって思う。あくまでも北方さんの「三国志」なんだ。
いいところをあげればきりがないほどたくさんある。まず、戦闘シーンの臨場感・躍動感がすごい。呂布が率いる黒い騎馬集団の表現などは圧巻だ。また、心理描写もリアリティたっぷりで、さらに男気に感じさせられて涙ぐむところもあった。特に、キャラクターが死を迎える時の内的な独白がよかった。
しかし、それもくりかえされると冗長な感じが否めないのと、王覇思想に関心があるのか、そこら辺の議論がうっとうしかった。中国は覇道の国、日本は王道の国、革命を繰り返した民族と万世一系の民族では思考の根っこが違うはず。漢王室の血が400年を経て特殊なものとなり、1000年を過ぎれば神になる的な発想自体が日本的で、この小説にはそぐわない気がする。この議論は日本の皇室のものだからだ。
吉川さんの三国志には遠く及ばない気がする。
雪原に散った英傑の雄姿
関羽が死んだ。
今まさに、劉備が宿敵曹操と肩を並べようとしている飛躍のときに。
完璧であったはずの孔明の戦略。
関羽が都に圧力をかけ、その間に雍州、涼州を奪れるはずであった。
しかし、完璧であったことこそが、唯一にして最大の弱点。非凡な才を持つものには見えない、信義に厚いものには考えつかない、人の弱さと愚かさ。
曹操ですら読めなかったその隙を見事についた司馬懿。同盟国の裏切り、自軍の裏切り、失くした拠点、使い物にならなくされた城。残酷すぎる罠が関羽を追い詰める。
桃園より駆けに駆け、雌伏のときを耐えてきた関羽。
北方謙三の筆により、見事に描かれた関羽の最後です。
感動しました。
三国志の小説はいろいろな人が書いていますが、 中でも北方三国志は秀逸だと思います。 歴史そのものよりも、個人の感情に焦点を当てるところが気に入っています。 最後の関羽が死ぬところでは、筋書きを知っているのにもかかわらず、 不覚にも号泣してしまいました。 三国志初心者の人でも、この小説なら入りやすいのでは。
関羽の死に様に注目
義兄劉備と共にもう一度闘いたかった…。何人かで大きな夢を目指す時にはこういったケースがたくさんあると思う。あれだけ強かった関羽にもそう思うときがあったのか…。ちょっと新鮮な解釈かなと思う。
角川春樹事務所
三国志 (8の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫) 三国志〈10の巻〉帝座の星 (時代小説文庫) 三国志〈7の巻〉諸王の星 三国志〈11の巻〉鬼宿の星 (時代小説文庫) 三国志〈12の巻〉霹靂の星 (時代小説文庫)
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